<プロボクシング:ノンタイトル62・1キロ契約10回戦>◇22日◇東京・代々木第2体育館

 WBC世界ライト級4位粟生隆寛(30=帝拳)は、3階級制覇へ前哨戦を制した。スーパーフェザー級で元2冠王者サルガドとのサバイバルマッチに3-0の判定勝ち。WBCのフェザー級、スーパーフェザー級に続き、3本目のベルトへ関門を突破した。

 粟生はパンチをかわすスタイルから、前へプレスをかけて攻めた。右ストレートを浴びてもひるまず。接近戦も打ち合い、最終10回には左ストレートからの連打でダウン寸前に追い込む。KOは逃すも採点は3~6ポイント差がついた。

 サルガドは09年に同じ会場で、ジムメートのリナレスを電撃の初回KOで王座奪取していた。3度目の王座を狙う相手に快勝も「仕留めきれずふがいない」と反省。あとはチャンスを待つ。「3階級制覇は長谷川さんもできなかった夢。しがみついてでもはってでも」との決意を口にした。