ボクシングの日本ミニマム級王者でIBF世界同級6位の大平剛(30=花形)が、禁断の「花形スペシャル」で世界をつかむ。高山勝成(31=仲里)と争う31日のIBFとWBOの世界ミニマム級王座決定戦(大阪ボディメーカーコロシアム)に向けて16日、横浜市内のジムで練習を公開。「自分みたいな凡人には一生に1度あるかないかのチャンス。スタミナを武器にずる賢く戦いたい」と闘志を燃やした。

 花形進会長は、フックの時にナックル全体ではなく、人さし指の付け根付近で打つ「花形スペシャル」が一撃必殺の武器になると断言。会長が引退後に考案したもので、これまでに練習生ら3人が骨折した、まさに禁断のパンチだ。「ここ一番で出してほしい」と会長が言えば、入門時に教わったという大平も「出す方も危険だが、今回の試合でお披露目できれば」と覚悟を決めた様子だった。