2階級制覇したWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(20=大橋)に、ファンと一体でのベルト授与式が用意された。WBO役員がベルトを持参で来日し、23日の東京・後楽園ホールでの年間表彰式で授与される。大橋秀行会長(49)が18日に明かした。

 井上は年末に、王者ナルバエスから4度ダウンを奪い、王座に就いた。世界最速を1試合更新する8戦目の2階級制覇。海外でも絶賛され、WBOも月間MVPに選んだ。それ以上の衝撃度と実力を評価。通常は送付で済ますベルトを役員が来日し、直々に授与すると連絡してきた。

 そこでファンの前で華やかにと、年間表彰式で授与するプランが浮上した。表彰式は今回の14年度から形式が変わる。これまでは関係者だけ参加。今回は後楽園ホールで開催し、一般ファンも無料で入場可能となった。大橋会長は「わざわざ持って来るというだけで評価の高さが分かる。ファンと一体で喜びたい」と話す。ライトフライ級のWBCは緑、2本目のWBOは茶色で、日本男子の王者は3人目と希少だ。それをファンの前で贈られ、喜びを分かち合うことになった。