亀田興毅(21=協栄)が今年中の「打倒内藤」に意欲を見せた。22日のWBO世界ライトフライ級2位レクソン・フローレス(フィリピン)戦を前に11日、都内でスパーリングを公開した。テレビ観戦した8日の内藤-ポンサクレック戦が高視聴率を獲得したことに感心し、ボクシング界の盛り上がりを歓迎した。内藤の名前こそ出さなかったが、あらためて年内の2階級制覇の目標を掲げた。
口にこそ出さないが、ターゲットは視野に入った。前王者ポンサクレック戦をクリアした内藤。目標が定まりつつあるせいか、この日のスパーリングで、亀田の動きには切れがあった。フィリピンのパートナー相手に、得意の左ストレート、左ボディーを何度もたたき込んだ。「切れ切れになってきたんちゃう」と、再起戦が待ち切れない様子だった。
内藤-ポンサクレック戦はテレビで見た。両者に対して挑発した過去もあるが、この日は「ええ試合やった」と高レベルの内容だったことを認めた。平均視聴率が関東地区で26・3%を獲得したことにも「すごいな。ボクシングが盛り上がってうれしい」と内藤人気を歓迎した。舌戦の過去とは正反対の優等生発言が逆に「打倒内藤」の秘めた闘志をうかがわせた。
内藤の名前は最後まで出さなかった。だが、フライ級の世界王座に関しては「年内にいきたい」と世界挑戦には意欲を見せた。22日の再起戦を経て、夏と秋に1試合ずつこなして年末に世界挑戦が青写真。一方の内藤陣営も今夏にV3戦を消化した後、年末にもビッグマッチ実現を目指す。WBA王者坂田とともに、亀田は最有力候補になる。
亀田本人は最後まで優等生発言を貫いた。「ブランクがあるから、次の試合で、自分のレベルを確かめたい。先を見たら足をすくわれるから」。まずは8カ月ぶりの再起戦に勝つことが先決。年末のビッグマッチに向けた「長期戦」が始まる。

