WBA世界フライ級1位の亀田興毅(21)と大毅(19)の協栄ジムからの離脱が7日、事実上決まった。この日、協栄ジムの金平桂一郎会長は、代理人を通して、契約解除の合意を求める文書を提示した。亀田サイドは態度を保留したものの、残留する意思はなく、今後は移籍、独立の道を探る。

 今年に入って対立が続いてきた両者が、ついに決別する。この日、亀田サイドは日本ボクシングコミッション(JBC)を通じて協栄ジムから契約解除に関する文書を受け取った。亀田サイドは最終的な話し合いをした上で、一両日中に正式離脱の結論を出す。

 亀田はWBAとWBCの世界スーパーフライ級王座統一戦(17日、メキシコ・ドゥランゴ州)のアンダーカードでの出場オファーを受けている。離脱が決定した時点で、交渉に入る。海外では現地のコミッション、プロモーターの許可が得られれば試合は可能。亀田自身も試合出場には前向きで、早ければ9日にもメキシコへ出発する。

 もっとも、次の所属先が決まらない現状では、国内のリングには上がることはできない。ジムに所属しなければ試合はできないため、今後は「移籍」「新ジム設立(独立)」に向け、本格的な検討に入る。所属先が正式に決まるまでは、メキシコで練習を続けることになりそうだ。