昨年10月の世界戦での反則騒動で1年間のライセンス停止処分を受けた亀田大毅(19=亀田)が「ニュー大毅」で再起する。アンヘル・レサゴ(メキシコ)との約1年ぶりの再起戦は6日、東京・後楽園ホールでゴングが鳴る。5日の計量では、パフォーマンス、挑発は一切なしで、相手とは笑顔の握手で健闘をたたえ合った。覚えたての敬語を使い、KO宣言も封印。改心した大毅はリングでも反則なしの好ファイトで成長を示す。
相手を「ゴキブリ」呼ばわりした1年前とは別人だった。約1年ぶりの再起戦の計量で、大毅は対戦相手のレサゴと笑顔で握手すると、一方の左手を相手の肩に添えた。その後は和やかな雰囲気でツーショット撮影に応じた。内藤戦で「負けたら切腹」と豪語しての派手なパフォーマンスを繰り広げた姿とは180度違っていた。
相手を挑発する言動も一切なかった。かつては相手をこれでもか侮辱して、KO宣言するのが大毅流だった。だが、この日は覚えたての敬語を懸命に駆使して言った。
大毅
(挑発?)そんなことはしませんよ。メキシコ人はタフな選手が多いですから。KOとかではなく、内容良く勝てれば、それでいいです。
反則騒動から1年。直後の謝罪会見ではふてぶてしい態度で反発を買う場面もあったが、その後は自分を見つめ直し、改心を誓った。「反則のことは反省した。1年間で人間的に大きくなったところを感じてほしい」。態度の変化は、その気持ちの表れでもあった。
かつては亀田家にこもり、一家の独自トレーニングを続けたが、最近はさまざまなジムへ出げいこを敢行。前日本フライ級王者の吉田拳畤(笹崎)らともスパーリングを積んだ。外の世界と交流することで、ボクシング技術だけでなく礼儀なども身につけ、人間的にも成長した。「ボクシングは仕事。リングに立つことが仕事。明日は仕事にいくということです」。ニュー大毅が、リング上でも進化を見せる。【田口潤】

