<プロボクシング:WBA世界バンタム級王座決定戦>◇26日◇埼玉・さいたまスーパーアリーナ

 亀田興毅(24=亀田)が日本人初の3階級制覇を達成した。WBA世界バンタム級王座決定戦で、同級5位アレクサンデル・ムニョス(31=ベネズエラ)を相手に12回にダウンを奪うなど判定3-0で完勝。ライトフライ級、フライ級に続いて3階級目の世界王座を手に入れた。

 3月にWBCフライ級王座統一戦でポンサクレック(タイ)に判定負けした興毅は1階級上のスーパーフライ級に転級したが、11月発表のWBAランクではバンタム級に。同級王者モレノ(パナマ)が10月にスーパー王者に昇格し、正規王座が空位となり、2位亀田-5位ムニョスの王座決定戦が決まった。両者とも元世界王者ながらもバンタム級での試合経験が乏しいため、一部でマッチメークに疑問の声が上がっていた。また過去、複数階級挑戦した日本人ボクサーが2階級とも王座決定戦だったという前例がないため、批判も出ていた。