来年は亀田3兄弟で「バンタム級王座」争奪戦を繰り広げる!?

 「亀田祭り」から一夜明けた27日、3兄弟そろって都内で会見に臨んだ。日本人初3階級制覇を達成したWBA世界バンタム級王者で長男の亀田興毅(24=亀田)は「チャンスがあれば近い階級でも戦っていきたいけどまずは何回か防衛したい」と当面は同王座防衛に意欲を見せた。

 一方、減量苦で本来の力を出し切れず、辛うじて2度目の防衛に成功した同世界フライ級王者の次男大毅(21=同)は、「これ以上やっても迷惑を掛けるだけ。階級を上げてゼロからチャレンジしたい」と、年明けにも王座を返上して転級することを表明。約12キロの減量に苦しんだため「2つくらい視野に入れる」と、1階級上のスーパーフライ級だけでなくバンタム級も標的にした。

 さらに26日の試合で3兄弟で唯一KO勝ちした、バンタム級でWBC9位、WBA10位にランクされる三男和毅(19=同)も「来年は世界戦をしたい。バンタム級かな」と発言。来年は3兄弟が同じ階級を主戦場にする可能性が出てきた。しかし、日本ボクシングコミッションが認定している世界王座はWBAとWBCの2団体。うちWBAは興毅が保持している。

 興毅

 オレも和毅もバンタムやしな。誰かスーパーフライに行けって。日本はWBCとWBAの2つしかないから、そこは気を使わんと(と大毅をチラリ)。

 大毅

 もういややで、オレ、我慢するの。和毅が落とせや。

 和毅

 なんでおれやねん!

 半分笑いながらの“兄弟げんか”に、嶋マネジャーは「話し合ってからですが(スーパーフライ級にするのは)大毅が自然な流れでしょう」と話した。次戦は興毅が来年4月、大毅が3月、和毅が2月をメドに調整していく。【浜本卓也】