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魔裟斗いきなりブアカーオと激突!

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ブアカーオのパネルの隣でポーズする魔裟斗
ブアカーオのパネルの隣でポーズする魔裟斗

 K-1 MAX世界一決定トーナメント決勝大会(10月3日、日本武道館)の組み合わせが20日、発表され、03年覇者魔裟斗(28=シルバーウルフ)と、絶対王者ブアカーオ・ポー・プラムック(25=タイ)のトーナメント初戦激突が実現した。開幕戦直後の6月29日、魔裟斗がブアカーオを準々決勝の相手に指名。主催者側はドル箱の大一番を初戦で組むことに慎重だったが、魔裟斗の心意気でビッグカードが実現した。

 挑戦者であるはずの魔裟斗は、冷静な大人の余裕を漂わせた。黒のスーツで登場。どんな質問にも穏やかに言葉を選んで答えた。「カードを知り、いよいよだと思いました」。

 究極の美学を突き進もうとしている。「オレは挑戦者としてブアカーオにチャレンジしたい。そして、決勝でサワーに勝つ。それが理想」。8月上旬の合宿で、魔裟斗は目を輝かせて言った。03年に日本人初の世界王者になり、常に第一人者としてメーンを張ってきた。それでも現状に満足せず、ファンの心をつかむファイトを追求してきた。その上で決意したブアカーオ戦だった。

 本当は半分ジョークから始まったことだった。世界一決定トーナメント翌日の会見で準々決勝の相手を聞かれ間髪入れずに「チャンピオンとやってもいいかな」と答え、会場内のどよめきを誘った。「最初は、かっこつけてああいうことを言ったけど、だんだん自分でもその気になってきた」。

 この魔裟斗の意気込みが異例の初戦歴代王者同士の激突につながった。カード編成に苦慮した谷川EPは「イベント的には、魔裟斗選手にも、ブアカーオにもお互いに2試合やってから、決勝で当たってもらいたかった」と本音を漏らしつつ「魔裟斗選手の気持ちに懸けようということ。ずっと気持ちが変わっていなかった」と説明した。

 あと1カ月半、ブアカーオと同じタイからムエタイのチャンピオンクラスの現役ファイターを呼び、ひたすらスパーリングに明け暮れる。それでも、リング上は勝負の世界だ。攻めを封じられ、完封負けだってあり得る。それを承知で笑って言える。「(ブアカーオ相手に)こんなこと言うヤツ、いないでしょ。オレぐらいだよ」。確かにそうだ。まず大将を狙う。戦いの鉄則に従い、魔裟斗の理想へのドラマチックな戦いが始まった。【井上真】

[2007年8月21日8時43分 紙面から]

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