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船木vs桜庭の夢対決が大みそかに実現へ

 大みそかのDynamite!!で夢対決が実現する。7月に現役復帰を宣言した格闘家・船木誠勝(38=ARMS)が28日、都内で行われたHERO’Sの会見で、桜庭和志(38=チーム桜畑)に対戦要求をたたきつけた。桜庭も承諾したため大みそかでの対決が確実になった。一時代を築いた船木が00年に引退後、桜庭時代が到来。リングで交わることのなかった日本の2大格闘家が、時代を超えて雌雄を決する。9月17日のHERO’S(横浜アリーナ)では船木の弟子の柴田勝頼(27)が桜庭と対戦することも発表された。

 柴田のコーチ役で会見に出席していた船木が、意を決したように切り出した。「自分のやりたい試合を受け止めてくれるのは桜庭選手しかいない。挑戦をお願いしたい」。復帰を決めた大みそかのDynamite!!での対戦要求だった。愛弟子が桜庭に挑戦する晴れ舞台の発表。しかし、桜庭の顔を前にすると、自分の闘争心を抑えきれなくなった。

 現役復帰を決意したときから相手は桜庭に決めていた。テレビ解説を務めた6月のDynamite!! USAで、目の前で同じ69年生まれの桜庭が戦う姿を見て心が動いた。「オレも頑張ってみたい-。そういう気持ちになったのは桜庭選手のおかげ。彼となら勝敗を超えてファンを楽しませる試合ができると思った」。

 日本の格闘技の歴史を築いた2人の格闘家は、運命のいたずらでリングで交わることがなかった。90年代にUWF、パンクラスなどでカリスマ的人気を得た船木は、00年に世界最強といわれたヒクソン・グレイシーに惜敗。戦前の公約通り引退した。皮肉なことに同年、桜庭はヒクソンの弟ホイスとの90分間の激闘を制し「グレイシー・ハンター」として日本の総合格闘技界の顔に成長した。

 船木は桜庭の活躍をテレビで見て実力も認めていた。しかし、対戦はかなわぬ夢だと思っていた。だが自分が復帰することでその夢を現実へと引き寄せた。船木の熱意に桜庭も「ボクも船木さんと戦いたいです」と対戦を承諾。谷川イベントプロデューサーも「桜庭選手との試合を見てみたいと思った。ドラマになる」と歓迎した。

 桜庭の柴田戦の結果に関係なく2人の対戦は大みそかに実現する方向だ。「自分の立場に求められるのは、戦いから後輩たちに何を残せるかだと思う。自分たちの世代でしか出せない魅力を見せる」。米UFCに押されて元気のない日本の格闘技界に、伝説をつくった2人の格闘家が活を入れる。【来田岳彦】

[2007年8月29日9時34分 紙面から]

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