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PRIDE消滅へ!UFC移籍あっせん

 活動休止状態のPRIDEが事実上の消滅に向け、米国UFCへの選手移籍をあっせんしていたことが25日、分かった。PRIDEを主戦場にしていた郷野聡寛(32)がこの日、都内でUFCへの移籍を発表。PRIDEを主催する「PRIDE FCワールドワイド」からのオファーで実現したことを明かした。今後の大会開催にメドの立たないPRIDEは、看板を下ろす準備を進めており、吉田秀彦(38)や五味隆典(29)ら大物の動向が注目される。

 新天地への意気込みを語る郷野が、驚きの言葉を発した。「PRIDEとの契約に問題はありません。というより、PRIDEのジェイミー社長からのオファーです」。オファーが届いたのは6月。右手のけがで返答は遅れたが、PRIDEではなくUFCへの参戦を熱心に誘われた。しかも元UFC幹部で、現在はPRIDE FCワールドワイド社長ジェイミー・ポラック氏からの要望だった。

 UFCオーナーのフェティータ氏の買収によって、4月の大会を最後にPRIDEは新体制となった。UFCとの2枚看板で「UFC対PRIDE」の対抗戦実施も発表。PRIDEは昨年、フジテレビからの契約解除以降、CS放送だけだったが、地上波テレビ放送復活の切り札として打ち出された新企画だった。

 ところが、これが見込み違いだった。テレビ局との交渉は難航し、今日まで新体制での大会は行われていない。UFCはテレビ放送で人気を定着してきただけに、関係者は「テレビ放送がなくては、ビジネスとして成り立たない、というのがオーナーサイドの考え」と代弁。もくろみは外れ、ノゲイラやシウバら王者クラスが、続々とUFCに移籍。今回の郷野の発言で、PRIDEの閉店作業を見据えた、用意周到な動きだったことが判明した。

 PRIDEを主戦場にしていた有力選手には、郷野同様にオファーが届いているという。吉田にも届き、今月に入って他団体参戦に興味を示した。またライト級王者の五味は、UFCホワイト社長のお気に入りだけに当然、届いているはず。2人は日本での人気も高いだけにHERO’Sなどもほっておくはずがない。選手の「草刈り場」と化したPRIDEが、このまま自然消滅への道をたどり始めた。【高田文太】

[2007年9月26日9時3分 紙面から]

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