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桜庭VS船木が大晦日みちのくNO.1決定戦?
日本総合格闘技界のカリスマ同士が、互いの出身地を意識したかのような「みちのく決戦」で火花を散らした。大みそかのDynamite!!(京セラドーム大阪)の開催発表会見が23日、都内のTBS本社で行われ、桜庭和志(38=チーム桜畑)と船木誠勝(38=ARMS)が出席した。勝てば来年のヒクソン・グレイシー(47)戦が有力だが、桜庭はワールドクラスのマッチメークなどには目もくれず「青森(船木)VS秋田(桜庭)」の、みちのく決戦での勝利を熱望した。
注目度の高さの表れだろう。カード発表には、約50人の報道陣が集まった。そんな中、両雄が登場すると会見場内の緊迫感は、一気に高まった。ところが…。そんな空気を桜庭が一瞬にして和ませた。「船木さんが青森、ボクが秋田出身ということで『みちのくNO・1決定戦』ということにしたいと思います」。
隣のFEG谷川EPが思わず「ずいぶんスケールの小さい試合になってしまいましたね」と苦笑いしたが、桜庭はお構いなし。初対戦の船木の印象には「できれば東北弁で話したい。どっさ、ゆっさ」と、いきなり秋田の方言で話しかけた。
「どっさ」は「どこに行くの?」、「ゆっさ」は「お風呂だよ」の意味だが船木は余裕の笑顔で切り返した。青森では「どこさ行く? ですかね。でも、今は秋田でもそこまで短い表現はしないでしょう」と、大人のダメ出しを見せた。
船木は総合格闘技誕生を支えた大功労者であり、桜庭はその流れをグレイシー狩りで確固なものにしたスーパースター。その勝者がヒクソンに挑むという壮大な構図を、桜庭たちの郷土色たっぷりの会話が、ほのぼのムードにひょう変させてしまった。
もっとも、これも百戦錬磨の2人だからこそできる芸当だ。そしてもちろん、本気モードもチラリと…。
船木「やるかやられるかの試合をする。多分、桜庭選手は意識を失っても殴り続けるタイプ。試合を止めるのはレフェリーしかいない、そういう試合だ」。
力を込めた船木の言葉に桜庭は「ボクはSです」と返した。2カ月も先の決戦に向けた、2人の容赦ない攻防。始まりは和やかに、そして試合当日には凍るような緊迫感が両者を包む。【井上真】
[2007年10月24日8時49分 紙面から]
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