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坂田が減点に救われ王座死守/ボクシング
<プロボクシング:WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇4日◇さいたまスーパーアリーナ・コミュニティーアリーナ◇観衆3000人
WBA世界フライ級王者坂田健史(27=協栄)が王座を死守した。同級2位デンカオセーン・カオウィチット(31=タイ)の右強打を浴びて初回にダウンを喫したが、中盤からの反撃でポイントを挽回(ばんかい)。最終12回には相手の反則減点にも助けられ、三者三様の引き分けに持ち込み、2度目の防衛に成功した。同門で同級1位亀田興毅、WBC王者内藤大助ら注目のフライ級戦線のキーマンとして存在感を示した。坂田は31勝(15KO)4敗2分け、デンカオセーンは40勝(16KO)1敗1分け。
坂田の執念に、勝利の女神もほほ笑んだ。最終12回、レフェリーは挑戦者の度重なるホールディングに減点1を取った。ジャッジは三者三様の引き分けも、減点がなければ1-2の判定負け。坂田は「きつい試合だった。何とか勝ち残れた」と激闘を振り返った。
初回、相手の右ストレートでダウンを奪われた。いきなりの大きなハンディも冷静だった。7回には右目上、8回には左目上をバッティングで切った。それでも10日のハワイ合宿で200キロを走破した無尽蔵のスタミナで前進。パンチを打ち続け、後半はペースを握った。最後まで粘り抜いた結果、追い込まれた相手の反則を誘発した。
10月に亀田の反則騒動が起きた。練習場は別だったとはいえ、同門には変わりない。この日は地に落ちたボクシング界と、協栄ジムの信用を取り戻す覚悟でリングに上がった。勝利とともに、好試合、クリーンファイトを自ら義務付けた。バッティングによる出血も「切った自分が悪い」と潔かった。個人的にも来年1月に、今年7月にハワイで挙式した志江夫人(27)と都内で披露宴を予定。負けるわけにはいかなかった。
来年4月に同級1位亀田興毅との指名試合の期限を迎えるが、「同門対決」だけに実現は難しい。すでに亀田は来年1月にも予定されるWBC王者内藤-ポンサクレックの勝者への挑戦が確実視されている。一方で坂田本人も6年前に引き分けた内藤との統一戦の希望を持つ。「誰の挑戦でも受けるつもりだし、勝つ自信がある」。亀田、内藤で注目を浴びたフライ級戦線に、坂田もベルト死守で存在感を示した。【田口潤】
[2007年11月5日8時45分 紙面から]
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