45歳三沢が最年長MVP&最高試合の2冠※画像クリックで拡大表示

 ノアのGHCヘビー級王者三沢光晴が45歳の最年長でMVPを受賞した。読者が選ぶ「第12回日刊バトル大賞」の集計結果が23日に発表され、三沢が初の年間最優秀選手と、秋山と組んだ小橋建太組戦(12月2日、日本武道館)で年間最高試合をダブル受賞した。昨年度MVPの丸藤から奪った王座を年間最多タイの7度防衛。自らの年齢と肉体との戦いにも打ち勝った。

 三沢が10日のプロレス大賞に続き、ファンが選ぶ日刊バトル大賞でもMVPを獲得した。ダブル受賞は03年の高山以来4年ぶり。03、04年の小橋に並ぶ年間7度のGHC王座防衛記録が評価された。「投票で選ばれたうれしいし、ありがたい」と三沢は素直にファンに感謝した。

 今年6月に45歳を迎えた肉体は満身創痍(そうい)。数々の激闘で古傷の首など故障を繰り返した。9月の前王者・丸藤との防衛戦は、寝返りを打つだけで首に激痛が走る最悪の体調でリングに立った。珍しく技を決められない場面もあった。それでも強引に技を掛け続けた。「がむしゃらにやったのがよかった。勝ちたいという気持ちが第一」と振り返った。

 年齢と肉体のハンディは徹底したケアではね返した。「若いころは寝なくても大丈夫だったけど、今は移動バスや待ち時間などどこでも眠る。6時間は睡眠を取るようにしている」とふだんから体調管理に努めた。大好きな酒もタイトル戦1週間前からは断った。だからこそ年間7度も防衛することができた。

 「今はファンから『次も大丈夫でしょ?』と言われるのが一番のプレッシャー」と言う。しかし、闘う意欲は少しも衰えてはいない。それでも「どれだけ戦っても、新たに乗り越えるべき壁が出てくるからこそ、プロレスはやりがいがあるんだ」。08年も三沢の挑戦は続く。【来田岳彦】[2007年12月24日8時55分

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