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中邑が棚橋撃破!統一戦を要求/新日本

<新日本:東京大会>◇4日◇東京ドーム◇観衆2万7000人

 中邑真輔(27)が約4年ぶりにIWGPヘビー級王座を奪回した。王者棚橋弘至(31)に挑戦し、23分8秒、必殺のランドスライドからのエビ固めで勝利。同世代のライバルとの戦いに3勝2敗1分けと勝ち越した。試合後はリングに上がってきたカート・アングル(39=米国)とにらみ合い、相手が保持する3代目のIWGP王者ベルトとの統一戦を要求。米国のTNAに乗り込んででも、実現させる覚悟を明かした。

 中邑が鬼になった。昨年8月に脱臼し、靱帯(じんたい)を断裂した左肩は、棚橋の攻撃で壊れる寸前。それでも最後の力を振り絞って必殺技のランドスライドをコーナー上から落とした。さらにグロッギー状態の棚橋を担ぎ上げ、2度目のランドスライド。3カウントが入ると、右手を突き上げ「プロレスが一番スゲエんだよ!」。得意のフレーズも復活した。

 試合後には、アングルが挑発するようにリングに上がった。これまでは実績がないことから、我慢していた言葉をぶつけた。「そのIWGPベルトはオレが取り返す。やろうじゃねえか、統一戦!」。アングルからは「オレのレベルに達していない」と一蹴されたが、中邑は「それなら力で奪い取るまで」とアウエーのTNAマットに乗り込む決意を示した。

 中邑ほどIWGPにこだわりを持つ選手はいない。03年12月9日に史上最年少の23歳で王座を奪うと、翌年1月4日の東京ドーム大会で、かつての新日本トップのNWFベルトを持つ高山善広と統一戦。勝ってすぐにNWFを再封印した。05年1月4日の東京ドーム大会では棚橋のU-30ベルトを奪い、これも封印。団体の頂点はIWGPヘビーだけと知らしめるためだった。前回の王者時代は、2月にけがで欠場が決まった直後に返上。「戦えないのにベルトを持っていちゃ、価値を下げるだけ」と迷いはなかった。

 しかしそのベルト奪回までの4年は試行錯誤の連続だった。デビューから05年ごろまでは総合格闘技の練習も並行していたが、その後はプロレスに専念した。06年3月から半年間、米国で増量する肉体改造を行った。帰国後はヒールにも転向した。それでも4連続で挑戦に失敗。くじけそうになる気持ちを抑え、時間をかけてすべてを自分のものにした結果が今回の勝利だ。

 「正直、不安になったときもありましたが、あきらめないでよかった」と実感をこめた。中邑が新日本最強王者として、失われたIWGPの威厳を取り戻す。【来田岳彦】

[2008年1月5日8時44分 紙面から]

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