内藤獲った!リターンV2戦は国内開催※画像クリックで拡大表示

 WBC世界フライ級王者の内藤大助(33=宮田)が前王者で同級1位のポンサクレック・ウォンジョンカム(30=タイ)との、2度目の防衛戦を3月8日、東京・両国国技館で行うことが17日、分かった。当初はタイ開催の予定だったが、前王者サイドとの交渉の結果、国内開催となった。内藤は昨年7月、17連続防衛中だったポンサクレックを破り王座を獲得。今回が4度目の対戦になる。同級3位亀田興毅(21=協栄)とのビッグマッチに向け、まずはホームでポンサクレックを返り討ちにする。

 打倒ポンサクレックへの第一条件は整った。内藤と前王者ポンサクレックとのリターンマッチは国内で行われる。当初は興行権を持つ前王者サイドが、タイ開催を主張。一時は今月下旬にタイでの開催案も浮上した。内藤サイドは昨年末から前王者サイドと交渉を続けた。ようやく3月8日、両国国技館での開催が決まった。

 敵地での戦いでは圧倒的に不利だった。過去、日本ジム所属王者の海外防衛は、85年12月、当時のWBC世界スーパーフライ級王者渡辺二郎が韓国で成功した例を含め5例だけ。特にタイの地元判定は有名で、日本人選手はKO以外では勝てないともいわれる。内藤も02年4月のポンサクレックとの初戦は、タイでわずか34秒でKOされた。タイでの開催だけは避けたかった。

 4度目のポンサクレック戦。同級3位の亀田とのビッグマッチに向けても負けられない。内藤も対戦を熱望するが、まずはポンサクレックを倒さなければ、何も始まらない。昨年7月まで17連続防衛の無敵王者。内藤へのリベンジに、並々ならぬ意欲を持つ。国内開催を実現したとはいえ、勝利へのハードルは決して低くない。

 昨年10月の亀田大毅戦以後、一気に知名度が上がり、取材も殺到した。だが、同11月初旬には練習を再開し、同12月には沖縄・今帰仁村で走り込み合宿を敢行。長距離だけでなく、ダッシュも入れて、心肺機能を鍛えた。3月のポンサクレック戦までは1カ月半以上あるだけに、今後、実戦練習で仕上げていくことになりそうだ。

 注目度が上昇した後では初の世界戦。近日中には地上波のテレビ局の放送も決まる。前日16日には4月から始まる特撮ドラマ「トミカヒーロー

 レスキューフォース」での俳優デビューが発表された。年末年始もバラエティー番組出演が続いたが、久しぶりに本業のボクシングで実力を示す。[2008年1月18日8時52分

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