吉田がボクシング特訓で打撃戦極める!※画像クリックで拡大表示

 08年は打撃で勝負!

 今年3月5日に旗揚げされる「戦極」に出場予定の吉田秀彦(38=吉田道場)が22日、トレーニングを公開した。ボクシング元WBAスーパーフライ級と同バンタム級の2階級を制覇した戸高秀樹会長(34)のボクシングジムを訪れ、2時間ほど練習。ミットやサンドバッグを打つなど意欲的に汗を流した。対戦相手は未定だが、06年大みそか以来、約1年2カ月ぶりとなる試合でファンに進化した姿を見せるつもりだ。

 したたり落ちる汗をぬぐおうともせず、吉田は戸高会長のミットをひたすら打ち続けた。「(総合格闘技の)試合も時代とともに変わってきているからね。オレももっと打撃を練習しないと」。そう言い残すと今度はサンドバッグへ。「ウオーッ」という叫び声を上げながら約3分間、パンチを繰り出し続けた。

 主戦場だった「PRIDE」が昨年10月に消滅。3月5日の「戦極」は06年の大みそか以来、約1年2カ月ぶりのリングとなる。柔道から総合格闘技に転向して初めて経験した長いブランクに「そりゃ、不安はあるよ」。その不安を払拭(ふっしょく)するために出した結論が、不得意な打撃の強化だった。

 バルセロナ五輪柔道の金メダリストで、グラウンドの能力は折り紙付き。しかし得意の寝技を意識するあまり、相手のカウンターを食らう場面が2試合ほど続いた。「今まではグラウンドに持っていくための打撃だった。でもこれからはパンチをしっかり当てて、できれば打撃で倒せるようになりたい」。00年テレビ番組での共演をきっかけに親交を深めた戸高会長のもとに弟子入りすることを決めた。

 この日、吉田にジャブの打ち方や体重移動などを指導した戸高会長は「ボクシングに関しては正直、まだ素人ですね」と笑う。だが「パンチなしでこれまで戦ってきたことを考えれば、(パンチを)覚えれば恐ろしいですよ」と期待を寄せた。吉田も「家も道場もジムに近いし、できれば1日置きぐらいに通いたい」と習得へ意欲満々だ。

 02年に総合格闘技デビューして7年目。「オヤジだよ。今年で39歳だしね」とおどけてみせる。格闘家として残された時間も決して長くはないだけに「(3月は)いい試合をして沸かせたいね」。進化した打撃をファンに見せることを約束した。【山田大介】[2008年1月23日8時33分

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