中邑がIWGPベルト統一に成功/新日本<新日本:東京大会>◇17日◇両国国技館◇観衆9500人

 IWGPヘビー級王者の中邑真輔(27)が、ベルト統一に成功した。06年7月に元同王者レスナーが持ち逃げした「3代目ベルト」を持つTNAヘビー王者カート・アングル(39=米国)と「IWGPベルト統一」をかけて対戦。13分55秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪い、ベルトを吸収した。試合後、中邑は次の目標にアングルが持つTNA王座の奪取を宣言した。

 アングルの必殺技アンクルロックを3度しのいだ中邑が、一瞬のスキを突いた。「関節技を狙っていた」。9500人の大観衆を背に、アングルの右手を取った中邑が一気に後ろに反り返った。たまらずアングルもギブアップ。27歳の若き王者が世界最高峰レスラーから団体の威信を取り戻した。

 アングルの誇示するIWGPベルトには実体がない。真の王者として中邑は負けるわけにはいかなかった。混乱を招いたベルトの吸収は新日本の悲願でもあった。「偉大な先輩たちのためにも負けるわけにはいかなかった」。プレッシャーで眠れない夜もあった。試合中は緊張でのどが渇いた。

 昨年8月に負傷した左肩が完治せず、ピラティスと呼ばれる負担の少ない反復運動や、成長ホルモンの分泌を促進するという加圧トレーニングで、筋力の維持に努めた成果も出た。ベルトを統一した中邑は「挑戦する資格はある」と、次の目標にアングルの保持するTNA王座奪取を掲げた。[2008年2月18日8時57分

 紙面から]関連情報第2回スポーツ博士検定申し込みはコチラ無料メール登録でお宝グッズプレゼント!!

 携帯「ニッカン★バトル」初代タイガーマスク直筆サイン入りフィギュア発売中!内藤大助特集はこちら