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詳細速報 <ハッスル6・17埼玉>

◆ハッスル・エイド2006

◇埼玉・さいたまスーパーアリーナ◇2006年6月17日◇18:00 ◇観衆1万4012人  
高田総統の化身がTAJIRIを粉砕

 高田モンスター軍に強力なモンスターが誕生した。メーンで高田モンスター軍NO・2ニューリン様が、TAJIRIに顔の傷を隠していたマスクを剥がされる屈辱を受けて敗北。この暴挙に高田総統はハッスル軍から奪ったタマアゴに「パイパービターン!」でパワーを注入しザ・エスペランサーを誕生させた。高田総統にそっくりなザ・エスペランサーは、無表情のままTAJIRIの攻撃を受け流し、鋭いキックで反撃を許さないままレフェリーストップで圧勝。高田総統は「いつでも降臨させてやる」と今後もザ・エスペランサー投入の可能性を示唆した。
写真=高田総統の化身ザ・エスペランサー(右)はTAJIRIに強烈なキックを放つ”

▽無制限1本
○ザ・エスペランサー4分44秒 
KO
TAJIRI×
 場内には高田延彦のテーマ曲「Training Montage」が流れ、タマアゴの中からは黒いガウンの男が現れた。深くかぶっていたフードを脱ぐと、マスクをかぶった高田総統そっくりの男。何も語らず無表情のままTAJIRIと試合を始めた。TAJIRIの攻めを受けても無表情のままで、逆にローキック一発で戦意を喪失させた。泣き叫ぶTAJIRIを容赦ない鋭いキックで追い込み、最後は頭部への左キック。危険と判断したレフェリーが試合を止めた。

 男は表情を変えないままリングを去ろうとしたが、小川に「お前何者だよ!」と呼び止められると、ハッスル軍に向かって「ビターン!」のポーズ。全員が見えない力に吹っ飛ばされた。大型ビジョンに姿を見せた高田総統は「黒ひげ君があまりに小賢しいことをするから、ついつい大人気ないことをしてしまったよ。あれは私の闘う化身ザ・エスペランサーだ。学習能力のない間抜けな君たちは、懲りずに歯向かってくるんだろうけど、ザ・エスペランサーという名前を覚えておいてくれたまえ、いつでも降臨させてお仕置きをさせてやる。ビビッたか? たじろいだか? 今日はここまでだ。バッドラックだ」と謎の男を紹介した。

 小川は「またやっかいなのが増えたな。もっともっとハッスルするしかないな」と次の戦いに目を向けた。最後はHGが「スペルマンサーでしたっけ? 次は私とTバックマッチ、フォーッ! ますます地上波では放送できませんねぇ。我々ハッスル軍はモンスター軍を壊滅させるまで走り続けます。3・2・1・ハッスル! ハッスル! フォーッ!」で締めた。
▽無制限1本
○TAJIRI
大谷晋二郎
10分4秒 
スクールガール
ニューリン様×
川田利明
 TAJIRIがニューリン様を辱めた。ニューリン様しか見えていないTAJIRIは、川田との対戦中もニューリン様を意識。川田の攻めを防御できず、ローンバトルを強いられた。ムチ、パイプイス、ロープを使ってのキャメルクラッチ、チョーク攻撃とラフファイトでニューリン様に攻め込まれたTAJIRIだったが、一瞬の隙をついてマスクを剥がすことに成功。イン卵時代につけた顔の大きな傷が露になって動揺するニューリン様の後ろからスクールボーイを決めて3カウントを奪った。

 ニューリン様は顔を隠しながら走って退場。大型ビジョンにニューリン様の母・インリン様が登場した。「黒ひげさん(TAJIRI)、よくも私の娘を辱めてくれたわね。私が娘の敵を討ってやるわ」とリングに向かおうとしたが、高田総統が「インリンよ。M字パワーの尽きたお前はただの女だ。この私に任せるがいい」と止めた。高田総統は島田二等兵がハッスル軍の控え室から奪ってきたタマアゴを手にすると、タマアゴに「パイパービターン!」。すると、会場には巨大化し、イニシャルがAからTに変わったタマアゴが上空から登場した。
▽無制限1本
○HG
小島聡
10分48秒 
掟破りの逆M字固め
ソドム
ゴモラ×
 HGがニューリン様の番犬タッグに初勝利した。先発した小島はゴモラと真正面から肉弾戦を展開。パワーでは劣るも数で圧倒した。さらにHGとのダブル攻撃を決め、2人でハッスルポーズをとり、HGもソドムにPWを決めるなど好調な出足だったが、パワーで圧倒されHGがローンバトルを強いられる。代わる代わる痛めつけられたが、腰を振ってのフランケンシュタイナーで逆転。続いて小島がエルボーの乱れうち、コジコジカッターでたたみ掛けた。さらにソドムにビッグブーツを誤爆してしまったゴモラに小島がラリアットを発射。このチャンスをHGが逃さずにコーナー最上段からダイビングボディープレスを決めて勝利した。

 小島から「これからは自分1人の力でがんばってくれ」と言われたHGは「この火照った体はどうするんですか? 今夜はベッドの耳元で『イッチャウゾ、バカヤロー!』とささやいてくださいよ。夜の3冠戦、フォーッ!」とマイペース。小島は「それは勘弁してください。ただ、これからの日本プロレス界を盛り上げるのはお前だよ。逆境とかあるかもしれないけどがんばってくれよ。どうしても困ってしまったときは、また呼んでください」とHGにエールを送った。
▽無制限1本
ババ・レイ
○ディーボン
スパイク
20分33秒 
片エビ固め
金村キンタロー
田中将斗
本間朋晃×
 休憩明けに和泉元彌が登場。「前回以上のパフォーマンスを披露できると確信できたとき、このリングに帰ってきたいと思っています」とハッスル・マニア以来の参戦を希望し、狂言流ハッスルポーズで大会にエールを送った。

 日米ハードコア頂上決戦はチーム3Dが制した。黒田から本間に代えてリベンジに燃えるハッスル軍と、2日前の後楽園大会と同じように極上のハードコア戦を展開。序盤は客席内の3カ所で場外戦を展開し、金村をまたも大流血に追い込んだ。パイプイス、おろし金、ラダー、有刺鉄線バッド、ゴルフクラブ、バケツと数々の凶器を使って痛めつけた。最後は田中をスパイクのダッドリードッグ、金村をババ・レイとディーボンのパワーボム・オン・ザ・テーブル、本間をダブルインパクト、3Dで仕留めて完勝した。
▽無制限1本
○ジャイアント・シルバ
ジャイアント・バボ
9分56秒 
体固め
小川直也
カイヤ×
 カイヤが黒星でプロレスラーデビューした。黒にピンクのラインが入り、胸元がハート型で大きく空いたセクシーなコスチューム、オープンフィンガーグローブをつけて登場。モンスター軍にカイヤの車をハンマーで破壊される挑発を受けたカイヤは、230センチのシルバに臆することなく向かっていったが、得意のパンチを当てることができず一方的に攻め込まれた。小川も巨人2人のチョーク、ラフ攻撃にペースを握れなかったが、カイヤがバボにパンチの連打をヒットさせて逆転。小川がランニングネックブリーカー、STOボンバーで畳みかけた。カイヤがシルバにコーナー上からのクロスボディーアタックを狙うもキャッチされてしまう。小川がカイヤごとシルバをSTOでリングにたたきつけたが、バボにつかまり場外へ。孤立したカイヤは何もできず、最後はジャイアントプレスに力尽きた。カイヤは「男に勝つまでガンバル~!」と力強く宣言した。
▽ハッスルスーパータッグ選手権無制限1本
○Erica
マーガレット

(挑戦者組)
10分58秒 
乙女のヒザ十座
坂田亘×
崔領二

(王者組)
 乙女軍団が男子王座獲得の快挙を果たした。Erica組はゴング前に奇襲を受け、序盤は顔を集中的に攻められる屈辱を浴びたが、坂田がケガをしている左足に狙いを絞り、一斗缶、巨体を生かした攻めで反撃した。Ericaが唇を奪い、マーガレットのダイビングボディープレス、Ericaのダイビングエルボーと崔を追い込んだが、これは坂田のカットに邪魔される。終盤はEricaが男勝りの打撃戦を展開。ローキックで坂田の左ヒザを痛めつけたが、坂田のグーパンチでダウン。しかし、マーガレットが坂田の足をすくうと、Ericaがビクトル式でヒザ十字を決めてタップを奪った。

 ベルトをギリギリで巻くことができたEricaは「これからはイケメンとしか防衛戦をしない。今、ハッスルに参戦している男子じゃ無理ね」と勝手に宣言してしまった。
▽無制限1本
○ハッスル仮面レッド
ハッスル仮面ブルー
ハッスル仮面イエロー
ハッスル仮面オレンジ
9分51秒 
片エビ固め
モンスター仮面ブラック
モンスター仮面ホワイト
モンスター仮面パープル×
モンスター仮面ブラウン
 ハッスル仮面がモンスター仮面に初めて勝利した。ハッスル仮面は初登場となるブラウンを加えた4人がかりの攻め、さらに島田二等兵の介入もあり、試合のほとんどで流れを握られたが、空中殺法、連係で逆転。最後はハッスル仮面が四方にプランチャを決め、パープルに照準を絞ると、オレンジが肩車し、ブルーがミサイルキックで蹴り落とし、イエローのダイビングボディープレス、レッドのシューティングスタープレスで勝利した。
▽くりぃむしちゅー有田が登場
   
 オープニングにはラメジャケットを着たRGMが登場。さっそくブーイングと帰れコールに包まれた。RGMは「許せないのがタマアゴの正体がくりぃむしちゅーの有田(哲平)と言われていること。このリングにもうお笑い芸人はいらない。参戦させたいと言ってきても私が許さないよ」と一部報道に怒りを爆発させたが、「おい、RGM。もう遅いよ。来ちゃったよ」という声と威風堂々の曲とともに、赤い総統コスチュームをまとった有田が花道に登場した。

 有田は「プロレスを心から愛し、ハッスル・エイドにご来場の諸君、ご機嫌いかがかな? 我こそが自称ハッスル軍総統、有田だ! プロレスファンを25年間やり続け、とうとうハッスルのイベントに参戦することができた。ありがとう」と総統になりきって喜んだ。

 RGMに向かって「君は何だ? 大事なイベントがぶち壊しじゃないか。そんなことだから君はもう『笑いの金メダル』(テレビ朝日系で放送されているバラエティ番組)に呼ばれないんだよ」とこき下ろした有田は「タマアゴの正体が私であるという噂は本当か? 確かに私もPPVでハッスルを見ながら『オレじゃないの?』と思いながら見ていたよ。だから自前でコスプレまで作って待っていたのに、お呼びがかからなかったんだよ。しかも、お呼びがかかったと思ったらオープニングでRGMでからめだど? コォノヤロォ~。タマアゴはこの私ではないとなると他にいるのか?」と総統のまねをしながら、タマアゴに興味を示した。RGMが「アントニオ猪木だと言う声が」と言うと「元気ですかー! 元気があればハッスルにも参戦できると言ううことで。何で私がハッスルに参戦しているかというと非常にお金が必要と言うことで。バカヤロー!」と猪木に変身し、「キレてます?」とふられると、長州力をまねて「あー、キレてないですよ。オレをキレさせたらたいしたもんだよ。最近これをやると小力のまねと言われるんだよ」と次々にネタを披露。「お笑い界で有名になるよりもプロレスの会場でこれがやりたかったんだよ」とご満悦だった。

 総統に戻った有田は「バッドラックだ」と帰ろうとしたが、PRIDEのTシャツ姿となって、開会宣言をするためリング中央へ移動。高田延彦PRIDE統括本部長となり「まさに60億分の1、世界最強の男を決める、それがこのリングです。もう少しだけ時間ください。私も見たいんです。そろそろいきますか? 選手呼びますか? 世界最強を決める男の中の男、出てこいや!」と叫ぶとPRIDEのテーマ曲が流れた。慌てたRGMが「ここはハッスルのリングです」と訂正すると、有田は改めて「逆風にもかかわらず、プロレスを愛している、プロレスラーの中のプロレスラー、出てこいや」と選手を呼び込んだ。

 タキシード姿の小川、ハッピ姿のハッスル軍が登場。小川が「スーパーアリーナに帰ってきたぞ。ハッスルはどんなことがあっても絶対に続けていくぞ。オレたちを信じてくれ」とファンにあいさつし、全員で「ドリフの大爆笑」の曲で踊りを披露した。


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