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詳細速報 <PRIDE11・5横浜>

◆PRIDE武士道-其の十三- PRIDEウエルター級グランプリ2006決勝戦

◇神奈川・横浜アリーナ◇2006年11月5日◇16:00  
三崎逆転GP制覇!五味V1

 三崎和雄(30)が大逆転でウエルター級GPを制した。準決勝でパウロ・フィリオ(28)に敗れたが、そのフィリオが左ひざじん帯損傷したために代わって決勝に出場。準決勝で郷野聡寛(32)を下したデニス・カーン(29)と対戦した。低空タックルに何度も倒され、グラウンドで圧倒される苦しい展開が続いたが、1回終盤にパンチをヒットして相手を倒すと4点ポジションからひざ蹴りを連発。2回も三角締めを狙われるピンチをしのいで気力で前進し、2-1の判定で王座を獲得した。

 ライト級王者の五味隆典(28)は、4月のノンタイトル戦で敗れたマーカス・アウレリオ(33)と初防衛戦で再戦。相手得意のグラウンドを避けてスタンド勝負を挑み、決定打はなかったものの2-1の判定で初防衛に成功した。

写真=ウエルター級王者のベルトを腰に巻き涙を流しファンに手を振る三崎和雄

▽ウエルター級GP決勝戦1回10分、2回5分
○三崎和雄判定 デニス・カーン×
 三崎が大逆転でウエルター級GP王者になった。決勝に進出したフィリオが左ひざじん帯損傷でドクターストップ。代わって三崎が決勝のリングに立った。立ち上がりは防戦一方。テークダウンを奪われパウンドを浴び、立ち上がっても低空タックルで何度も倒される展開になった。しかし、耐えに耐えると流れが変わった。スタンドで直線的なパンチを連打し、そのまま押し倒すと4点ポジションから左ひざ蹴りを後頭部にたたき込む。2回も低空タックルを切ると、4点ポジションからの左ひざを連発し、パウンドパンチで攻勢。三角を狙われてもそのまま相手も持ち上げてキャンバスにたたきつけるなど驚異的な精神力を発揮。最後はパンチを浴びても前に出た。判定は2-1で割れたが文句なしの勝利だった。
▽ライト級タイトルマッチ1回10分、2回5分
○五味隆典
(王者)
判定マーカス・アウレリオ×
(挑戦者)
 王者五味が4月に敗れたアウレリオにリベンジし、初防衛に成功した。1回は左、右と構えをスイッチしながら間合いを取ってスタンド勝負。タックルからグラウンドを狙う挑戦者を封じた。じわじわとコーナーに追い込んで強烈な右フック、左ボディーと放ち、終盤には単発だが右ローキックが効果的だった。2回も右ローでけん制。タックルで倒されても左腕を決めながら脱出した。徹底してグラウンドを避け、お互いに決定打がないまま試合終了。五味が2-1の判定で王座を守った。
▽1回10分、2回5分
○青木真也1回3分578秒  
三角絞め
クレイ・フレンチ×
 青木が鮮やかに1本勝ちした。両足を胴にクラッチしてグラウンドに誘い込むと、三角を狙う。これは耐えしのがれたが、再び両足を胴に絡めてグランドに引き込と試合が動く。長い両足を首に巻き込み三角の体勢に移行すると、体を反転し逃げる相手を絞め続けタップを奪った。
▽1回10分、2回5分
○石田光洋判定デビッド・ベルクヘーデン×
 石田が完勝した。1回序盤にテークダウンを奪うと、すかざずサイドへ移行。相手を巧みなボディーバランスでベルクヘーデンをコントロールし、右パンチをで側頭部をコツコツと当てた。2回もひざ蹴りを浴びながらも胴タックルで倒してパウンドパンチを打ち続け、3-0の判定勝利。
▽1回10分、2回5分
○美濃輪育久判定マイク・バートン×
 美濃輪がプロレスラー対決を制した。開始早々、バートンから片足タックルでテークダウンを奪い、スピーディーな身のこなしでマウントから腕十字を決めた。しかし194センチ、122キロの大男にしのがれると流れが変わる。重い左フックを顔面に浴びて足が止まると、左右パンチ、ひざ蹴りを食って大ピンチ。ふらふらの状態で耐え抜いて2回に入った。左フック、ひざ蹴りで顔面を狙われたが、逆に右ロングフックを的確にヒット。最後は両者棒立ちの消耗戦になったが、美濃輪が3-0で判定勝ちした。
▽1回10分、2回5分
○菊田早苗判定ジョン・フランソワ・レノグ×
 菊田がグラウンド技術の高さを見せた。1回、レノグを押し倒すと巧みにサイドを奪取し、左ひざから右パンチをコツコツと当てて腕十字。さらにひざ十字、足首固めと多彩な技で攻め続けた。2回は左右パンチを顔面に浴びて足が止まるピンチもあったが、グラウンドで優位に立って3-0の判定勝ち。83キロ級に減量して臨んだが、終盤はややスタミナ切れした。
▽1回10分、2回5分
○ジョー・ピアソン1回54秒  
前方首固め
前田吉朗×
 前田が惨敗した。ゴングと同時に左右パンチで突進してきたピアソンを前傾姿勢でかわそうとしたが、首を右腕で抱えられて前方首固めの体勢に。そのままグランドに引き込まれ、じわじわと締め上げられてタップした。
▽1回10分、2回5分
○ルイス・ブスカペ判定帯谷信弘×
 帯谷が粘りを見せながら判定負けした。開始早々に倒されてサイドポジションを許した。何とか体勢を立て直そうとするが、足をつかまれてはグラウンドに引き戻される。4点ポジションからひざ蹴りを浴びると額から流血。2回も立ち上がりは劣勢だったが、終盤にテークダウンからパウンドパンチを乱打。必死の反撃を試みたが判定は0-3だった。
▽1回10分、2回5分
○ムリーロ・ブスタマンチ判定ユン・ドンシク×
 ブスタマンチが安定した試合運びを見せた。立ち上がりからグラウンドに誘って下から腕十字を狙うなど終始試合をコントロール。グランウドの攻防ではブスタマンチが主導権を握り続けた。2回はドンシクに投げられて肩固めを狙われるが、足をたくみに使い、下になっても慌てずに対応。主導権を渡さず3-0の判定をものにした。
▽ウエルター級GP準決勝1回10分、2回5分
デニス・カーン判定郷野聡寛
 郷野が試合で見せ場をつくれなかった。入場でDJ GOZMAとして本家DJ OZMAとコラボレーションし、サンバカーニバル隊を引き入れてダンスを披露したが、試合は静かにスタート。強烈な右ロー、左右フックを放つカーンを、ジャブを突きながらのらりくらりとかわし続けた。しかし残り2分で右のパンチを食って倒されると失速。2回に入ってもカウンターの右フックを合わされて倒れると防戦一方。下から必死のディフェンスで決定打を防ぐことに終始し、0-3の判定で敗れた。
▽ウエルター級GP準決勝1回10分、2回5分
○パウロ・フィリオ1回9分43秒 
腕ひしぎ逆十字固め
三崎和雄×
 三崎が何もできずにフィリオに完敗した。立ち上がりに組みつかれて倒されるとマウントを奪われる。相手のバランスを崩そうと下で必死にもがいたが、完全に動きをコントロールされ何発ものパンチを浴びた。1回残り1分、コーナーでで脱出を試みようとした瞬間、左手を引き抜かれて腕十字にタップした。
▽ウエルター級GPリザーブマッチ1回10分、2回5分
○ゲガール・ムサシ判定ヘクター・ロンバード×
 ムサシが接戦を制した。いきなりロンバードにタックルで倒されたが、タイミングよく体を入れ替えて上になる。巧みにバックに回って両足を相手の胴にガッチリ絡めて攻勢に転じた。2回は相手の力強いパンチに後退したが、途中からグラウンドに誘い込んで流れを引き戻し、3-0の判定をものにした。


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