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詳細速報 <全日本7・1横浜>

◆全日本プロレス「CROSS OVER 2007」

◇神奈川・横浜文化体育館◇2007年7月1日◇16:00 ◇観衆4800人  
鈴木が武藤を破り3冠防衛

 3冠ヘビー級選手権試合は、王者鈴木みのるが26分54秒、カカト固めで武藤敬司からギブアップを奪い、5度目の防衛を果たした。立ち上がりのグラウンドの攻防は、一進一退の展開。その後、武藤がドラゴンスクリューで鈴木の右足を徹底的に攻めれば、鈴木も裸絞めで武藤を失神寸前まで追い詰めた。終盤、鈴木はシャイニングウィザード、月面水爆を受けて大ピンチを迎えた。だが、相手のお株を奪うドラゴンスクリュー、カカト固めと畳み掛けて勝った。

 試合後は3冠ベルトを手に、リング上から「おい全日本。お前たちの宝はオレの手の中にある。このケンカ、オレの勝ちだ」と叫んだ。太陽ケア、小島らエース撃破に続き、団体トップを破り、完全制圧を宣言した。

写真=武藤のかかと固めに舌を出す鈴木みのる

▽3冠ヘビー級選手権試合60分1本
○鈴木みのる
(王者)
26分54秒 
カカト固め
武藤敬司×
(挑戦者)
 王者鈴木が5度目の防衛に成功した。試合は完全に挑戦者武藤のペース。予告通りに鈴木の足に集中攻撃を加える。ロープ越し、鉄柵を利用するなど計7回ドラゴンスクリューを繰り出し、足4の字固めも2度がっちり決めた。低空ドロップキックを徹底して右ヒザに打ち込み、放ったシャイニングウィザードは10発を超え、月面水爆まで繰り出した。しかし、地元横浜での防衛に執念を見せる鈴木は、すべてこれをキックアウト。裸絞め、逆落としで徐々にペースを取り戻す。シャイニングを狙った武藤のヒザをキャッチすると逆襲のドラゴンスクリューからカカト固めでひねり上げた。1度はロープエスケープを許したが、再度カカト固めをがっちり決め、ついにギブアップを奪った。

 疲れ切った表情でマイクを握った鈴木は「全日本とのケンカ、オレの勝ちだ」と勝ちどきを上げ、3冠ベルトを振り回しながら退場した。
▽再試合60分1本
小島聡
○TARU
諏訪魔
8分51秒 
体固め
佐々木健介
太陽ケア
真田聖也×
 ブードゥーマーダーズ(VM)が佐々木組を一蹴した。小島を中心に試合開始直後から反則のオンパレード。わずか6分で1度はレフェリーに対する暴行で反則負けの裁定が下った。しかし、納得いかない佐々木が再戦をアピール。リングサイドの渕の判断で再戦が決定した。それでもVM主導の流れは変わらない。佐々木組の必死の反撃も単発に終わる。諏訪魔はラストライドでケアを戦闘不能に追い込むと、TARUと2人で佐々木をイス攻撃。この間に小島が右ラリアット1発で真田を沈めた。

 佐々木は「何があってもオレは小島を許さない」と試合後も怒りの表情。小島は「誰が何と言おうとオレたちが正義だ」と言い放った。次期シリーズ、悪に目覚めた小島の戦いが注目される。
▽60分1本
佐々木健介
太陽ケア
○真田聖也
6分11秒 
反則
小島聡×
TARU
諏訪魔
▽ジュニアヘビー級リーグ戦優勝決定戦無制限1本
○クリス・セイビン
(Bブロック1位)
15分45秒 
エビ固め
近藤修司×
(Aブロック1位)
 セイビンがジュニアリーグ初優勝を決めた。近藤のジュニア離れしたパワーに苦戦し、豪快な右ラリアット、裸絞めなど首に集中攻撃を浴びる。何度もカウント2・9まで追い込まれるが、TNAの前Xデビジョン王者の意地で必死にキックアウトし反撃の機会を待った。15分すぎ、近藤がコーナーポストからの攻撃を狙ったが、ここで大逆転の一撃を繰り出した。ボディーブローの連打で動きを止め、コーナーでそのまま近藤を担ぎ上げて雪崩式クレイドルショック。さらに飛龍原爆固めから2度目のクレイドルショックにつなげ、3カウントを奪った。

 勝ったセイビンは中嶋の世界ジュニア王座挑戦を表明。中嶋も受諾の意向を示しており、一気にタイトル戦が決まりそうだ。
▽30分1本
○AKIRA
土方隆司
10分14秒 
片エビ固め
中嶋勝彦
T28×
 AKIRA組が好連係で快勝した。土方と中嶋が序盤から激しく蹴り合うバチバチファイトを展開。これにT28、AKIRAも呼応、スピーディーな技の攻防に大声援が送られた。10分を超える好勝負になったが、最後は土方の延髄斬りから垂直落下式ブレーンバスターに続いて、AKIRAが華麗なムササビプレスを決めてT28からピンフォールを奪った。

 ジュニア王者中嶋はジュニアヘビー級リーグ戦予選敗退、シリーズ最終戦も黒星に終わり「リーグ戦覇者の挑戦を受けたい」とジュニア頂上決戦をアピールした。
▽30分1本
ミゲル・ハヤシJr.
ペペみちのく
○エル・ノサワ・メンドーサ
13分18秒 
横回転エビ固め
ディック東郷
MAZADA
フィル・アトラス×
 メキシコ・アミーゴスが東郷組に快勝した。6選手がスピーディーな攻防を展開。東郷、MAZADA、アトラスは3人同時トペを繰り出し、ハヤシとみちのくもダブルのプランチャで場内を沸かせた。白熱の攻防が続いたが、最後はアミーゴスの連係が上回る。東郷らを場外に釘付けにする間に、ノサワが旋回式フェイスバスターから超高校級ラ・マヒストラルの連続技でアトラスを仕留めた。

 敗れたMAZADAは、後楽園大会でのYAMADAに続き「TANAKA」を秘密兵器で投入すると予告した。
▽30分1本
ハワイアン・ライオン
○ジョン・ドーリング
11分17秒 
片エビ固め
荒谷望誉
平井伸和×
 荒谷は観客の声援を一身に浴びながら攻撃が空転した。集中攻撃を浴び場外に転落したかと思えば、ライオン、ドーリングをラリアットで吹っ飛ばし、続けて平井までラリアットを見舞う体たらく。平井が合体式ボルケーノボムを浴びダウンする間に、ドーリングの豪快なラリアットを受けて完敗した。意気揚々と引き揚げる外国人組とは対照的に、平井に怒られた荒谷はがっくりと肩を落とし、シリーズ最終戦も寂しい退場シーンとなった。
▽30分1本
○YASSHI6分31秒 
横回転エビ固め
菊タロー×
 菊タローがあっさり逆転負けした。「カス野郎!」。ののしり合いでスタートしたYASSHIとの試合、急所へのドラゴンスクリューという荒技でペースを握る。月面水爆は失敗したが、シャイニングウィザードをヒットするなど攻め込んだ。しかし、今回も「ご来場ありがとうございました」に始まる長すぎる説明付きブレーンバスターに失敗し、流れを手放した。急所蹴りからのラ・マヒストラルであっさりと3カウントを聞いた。


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