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詳細速報 <新日本1・4東京ド>

◆新日本プロレス「レッスルキングダムIN東京ドーム」

◇東京ドーム◇2007年1月4日◇18:00 ◇観衆2万8000人  
武藤、蝶野勝利で闘魂三銃士復活!

 新日本と全日本が共催する東京ドーム大会のラストは、闘魂三銃士がしめた! IWGP、3冠ヘビー級の王者戦のダブルメーン後に行われた武藤敬司、蝶野正洋-天山広吉、小島聡戦は蝶野がSTFで天山からギブアップ勝ちを奪った。試合を終えた武藤、蝶野は故橋本真也さんの象徴でもあった白ハチマキを固く頭に結び、橋本さんの映像と「爆勝宣言」が流れる中、「ハッシモト」の大コールを背に2人は花道へ。橋本さんの笑顔を映像の前で、2人は最後のポーズを決め、最後の闘魂三銃士のステージを終えた。

▽60分1本
○蝶野正洋
武藤敬司
18分43秒 
交差式STF
天山広吉×
小島聡
 武藤、蝶野組が好連携で、天山、小島組を下した。試合のペースはテンコジ。全日本の世界最強タッグでコンビを本格的に復活、優勝という実績を兼ね備えたテンコジは、8年9カ月ぶりのタッグ結成となる武藤、蝶野組を序盤から圧倒。小島のラリアット、天山のTTDや合体技で主導権を握った。終盤、小島は破壊力抜群のラリアットで蝶野を吹き飛ばし、カウント2.9まで追い込むが、ここで武藤が好フォロー。袈裟切りチョップの連続で蝶野を救出するとDDTで小島を場外に叩き落とす。息を吹き返した蝶野も天山にDDTを放ち、さらに武藤のシャイニングウィザードとケンカキックの合体技。カットに入った小島を武藤が4の字固めにとらえると、蝶野ががっちりとSTFを決め、天山からギブアップを奪った。闘魂三銃士としてともに戦った故橋本真也さんの技で勝機を見いだした2人は、試合後に白いハチマキをがっちりと頭に結んだ。場内には「爆勝宣言」が流れ、スクリーンには橋本さんの映像が流れる。「ハッシモト」の大コールの中、花道を退場した2人は、最後にバックスクリーンに映る橋本さんの笑顔の前でポーズ、闘魂三銃士最後の3ショットを決めた。

 ◆蝶野「きついね。ギブアップ寸前です。(今日は)ある程度自分の限界を武藤さんがわかってくれてるから。下の人間に業界が任せられるように育ってもらわないと」。

 ◆武藤「あんまり仏様の力を借りたくなかったんだよなぁ。悔しいね。まあオレと蝶野をつなげてる絆でもあるしな。(大会は)選手全員が、特にうちの選手が楽しそうだったんだよな。ドーム初めてのやつもいるし。すごい有意義な1日だった。橋本は思い出、回想だから。(新日本とは)何も決まってないけど、一区切りつけたほうがいいと思う。自分のところもあるしさ。もう明日から切り替えてめいいっぱい突っ走りたい」。

 ◆天山「蝶野・武藤の時代は終わりと証明するためにやった結果がこれ。積み上げてきたものは無駄じゃなかったけど、結果には残らなかった。(テンコジの今後は)タイミングもあるし、組みたいと思ったら声かけるし、このまま終わるかもしれない」。

 ◆小島「今日は完敗。蝶野さんとはすごい久しぶりですが、打たれ強さ、粘り強さを再認識させられました。あとは今日のドームには橋本さんがいた。どんな技よりケサ斬りチョップ、DDTがききました。見よう見まねかも知れないけど、魂があったから自分の中にダメージとして残ったと思う」。
▽IWGPヘビー級選手権試合60分1本
○棚橋弘至
(王者)
17分9秒 
片エビ固め
太陽ケア×
(挑戦者)
 第45代IWGPヘビー級王者の棚橋が、王道の遺伝子を持つ太陽ケアを下し、3度目の防衛に成功した。棚橋はケアの予想以上のパワーに苦戦。打撃で圧倒され、ラリアット、ブレンバスターの大技を連続で浴び、ハワイアンスマッシャー、パワーボムではカウント3直前まで追い込まれた。しかし、新日本の王者として絶対に負けられない棚橋が、最後に意地を見せた。勝負にきたケアのラリアットに腕を絡めて、バックを取ると原爆固めから飛龍原爆固め。すかさずトップロープに登るとハイフライフロー。たった1つの好機を逃さなかった棚橋が一気に試合を決めた。

 ◆棚橋「ヒザ、腰、首とダメージが散った分、ケア選手は攻めあぐねていたんじゃないですか。あれが1カ所だったら危険だった。去年のドーム大会を思えば最高のスタートです。2007年もっと強くなりたい。プロレスの基本、大事なところを守って行きたい。それには力も頭も行動力、発言力もいる。それを守り抜いてプロレスをいろんな人に啓蒙していきたいです」。
▽3冠ヘビー級選手権試合60分1本
○鈴木みのる
(王者)
17分22秒 
レフェリーストップ
永田裕志×
(挑戦者)
 第35代3冠王者の鈴木が永田を下し、2度目の防衛に成功した。遺恨対決は、序盤の場外戦で両者ともに顔面から出血、何度となくリング中央で顔面を張り合い、意地が真っ向からぶつかる激しい展開となった。その中でも主導権を握ったのは永田。左右の強烈なミドルキックの連続で鈴木を追い込み、終盤にはヒザ蹴りから垂直落下式ブレンバスター、岩石落としの連続技で3冠奪取は目前だった。しかし、永田はフォールの体勢から鈴木をカウント2で自ら引き起こした。完勝にこだわった永田の行動だったが、これが裏目に出る。この一瞬の隙をついて鈴木が裸絞め。必殺の逆落としからグラウンドでも絞め続けると永田は失神、レフェリーが試合を止めた。鈴木はリングで3本のベルトを振り回して高笑い。06年プロレス大賞MVPの勢いを見せつけた。
▽60分1本
○川田利明19分2秒 
体固め
中邑真輔×
 全日本の歴史・川田が、新日本の新星・中邑を下した。開始直後から両者は真っ向勝負。中邑は徹底した腕ひしぎで川田の右腕を集中攻撃。対する川田もミドル&ハイキック、岩石落とし、ストレッチプラムと互いに技を出し惜しむことなく、一進一退の激しい攻防が続いた。終盤、勝負とみた中邑は川田を担ぎ、ファイヤーマンズキャリーを狙うが、体勢不十分でミス。この好機に川田が、岩石落とし、垂直落下式ブレンバスター、さらにカウンター気味にミドルキックを叩き込み、完ぺきな3カウントを奪った。ダメージの大きい中邑は、若手に両脇を支えられながら、控え室へ。その中邑に対し川田はリング上から「真輔、今まで3回戦った中できょうが一番の試合だった。新日本を潰すなよ」と檄を飛ばした。

 ◆川田「(新日本を潰すなという言葉は)いろんな団体ががんばってるけど、本物のプロレスラーが出てこなくなっちゃうんじゃないかと。だから全日本、新日本には残ってほしいし、同時開催じゃなくて別々にドーム大会ができるようになってほしい。(中邑は)過去にタッグでやった時は打っても響いてこなかったけど、今日はそれが見えたし、大きい体を生かして真の新日本を引っ張るトップになってほしい。(今度の新日本参戦は)自分をほしがってくれればね」。

 ◆中邑「(新日本を潰すなと言われたが)だったら川田利明の首刈るまで諦めないんで、どんどんうちのリングに上がって来いよと。すごい責任が重いのは感じてますし、今は負け犬の遠吠えですが、オッサンより若い自分の方が進化するスピード違いますから」。
▽30分1本
金本浩二
○タイガーマスク
井上亘
カズ・ハヤシ
TAKAみちのく
13分1秒 
猛虎原爆固め
獣神サンダー・ライガー

ミラノコレクションA.T.
近藤修司
“brother”YASSHI×
 タイガーがYASSHIを猛攻原爆固めで下し、日本のプロレス界を代表するジュニア10選手の対戦に決着をつけた。個性豊かな10選手の入場シーンだけに、試合前からドーム内は異様な盛り上がり。試合でも各選手が持ち味を出し、スピーディーな攻防を展開し、大歓声に包まれた。誰がフォールを奪ってもおかしくない状況が続いたが、最後はタイガー。近藤との合体技バビロンで勝負に出たYASSHIに対して、見方の好フォローを受け、ニードロップから猛虎原爆固めにつなぎ、快勝した。

 ◆タイガー「前半は温存してましたから。最後に取っちゃおうと思いました(笑)。気心知れてるメンバーだから敵はいないですよ。IWGPチャンピオン(稔)が挑戦者にカズ選手と言ってるみたいだけど、自分は金本vsカズを見てみたいですね。スーパージュニアに出てもらって、こっちからも(全日本の)ジュニアのシリーズに出るとかもいいですよね」。

 ◆金本「稔はカズを意識してましたよね。自分は5対5より4対4より3対3より2対2より1対1ね。シングルが好きなんで。いい相手見つけましたよ。近藤修司。おもしろい。その前にYASSHIとやってもいい。近藤とやってみたい」。

 ◆カズ「すっごい楽しかったです。今回だけじゃなく、1点で終わらせなかったらいろんな夢が広がっていく。ジュニア活性化の第1歩になる試合でしたね。

 ◆TAKA「自分は微妙な立場なんですが、継続性があればいいなと」。
▽30分1本
TARU
○諏訪魔
ジャイアント・バーナード
ロージー
15分38秒 
岩石落とし固め
長州力
中西学
飯塚高史
山本尚史×
 ブードゥー・マ-ダーズが、新日本組を圧倒した。長州がラリアットを連発、飯塚は裸絞めでTARUを攻める。さらに中西はアルゼンチンで163キロのRO’Zを担ぎ上げ、新日本組も見せ場は作った。しかし、経験と体格で劣る山本が捕まった。エルボーの連続からドロップキックでバーナードに真っ正面から挑むが、頭上高く担ぎ上げられ、威力満点のパワーボム1発で動きが止まる。諏訪魔の原爆固めは必死に返したが、続く岩石落としの前に完敗した。試合中は巧みな連携を見せたバーナードとブードゥー・マ-ダーズだが、試合後には、仲間割れ。かつてのパートナーとは1試合限定の復活に終わった。
▽30分1本
○真壁刀義
矢野通
石井智宏
9分36秒 
片エビ固め
ディーロ・ブラウン
ブキャナン×
トラヴィス・トムコ
 体格で劣るG.B.Hだが巧みな連携で、外国人組を下した。序盤はG.B.Hがスピードと素早いタッチワークで主導権を握るが、徐々に外国人組のパワーの前に押し込まれ防戦一方となり、威力満点のラリアットの連発に次々と場外に叩き落とされた。孤立した真壁がブキャナンのアイアンクローに捕まり、コーナーに押し込まれるピンチを矢野がカット。さらにロープに飛んだブキャナンの背中を矢野がイスで激しく殴打すると、すかさず真壁がラリアットを打ち込み、強引に3カウントを奪った。
▽30分1本
邪道
○外道
13分6秒 
片エビ固め
NOSAWA論外
MAZADA×
 邪道・外道組がIWGPジュニアタッグ王者の貫禄を見せつけた。笑いに包まれた第1試合とは雰囲気が一変。ジュニア4選手による巧みなプロレス技術に場内も固唾を飲むほど。スピーディーな攻防で東京愚連隊も好機は作るが、キャリアは邪道・外道が一枚上手。論外を場外に叩き落としてから、MAZADAの動きを急所打ちで止める。さらに雪崩式のパワーボムからスーパーフライの大技の連続で、きっちり外道が3カウントを奪った。7日にドン・フジイ、望月の持つIJタッグとダブルタイトル戦にを行う邪道・外道組の好調な仕上がりが目立った。
▽30分1本
エル・サムライ
○田口隆祐
渕正信
8分20秒 
片エビ固め
菊タロー×
荒谷望誉
雷陣明
 オープニングマッチで菊タローのお調子ファイトがさく裂した。全日本では定番となった渕との対決に加え、新日本の田口、サムライともコミカルかつスピーディーな技を展開し、場内は第1試合から大歓声に包まれた。「プロレスを今年もよろしく」と年頭の挨拶付きでブレンバスターを狙った菊タローだが、前置きが長すぎて失敗。渕の岩石落とし、サムライのフェイスクラッシャーから田口のどどんと大技の連続の前に無念の3カウントを聞いた。試合後は、負けたにもかかわらず、田口とともにタグダンス。1人寂しくリングを後にした荒谷とは対照的な結果となった。


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