新三役昇進を果たした小結玉鷲(30=片男波)が、連日の田子ノ浦部屋への出稽古で、大相撲春場所(3月8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)に向けて汗を流している。

 27日も同部屋へ足を運び、大関稀勢の里(28=田子ノ浦)と24番取って4勝20敗、東前頭3枚目の高安(24=同)とは5番取って全敗。先場所は10勝5敗と大勝ちし、番付を一気に9枚上げての新三役だけに、上位の壁は厚そう。それでも持ち前の突き押し相撲を徹底し「いい稽古が出来ている。勝つためには引いたりすればいいけど、稽古だから変な相撲は取りたくない。土俵際の一押しが厳しいけど、何度も繰り返します」と、充実の出稽古で地力をつけることに専念する。

 これまでの最上位は前頭筆頭で横綱、大関との対戦もある。小結は番付が1枚、上がっただけだが「1枚の差は平幕とは全然、違いますね」と重責を自覚しているようだ。