横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)が5日、大相撲春場所(3月8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)に向けて、最後の仕上げに入った。

 この日は大阪府東成区の部屋で関取衆と、本場所の日数と同じ15番、相撲を取った。「今日は受けたりした」と話すように、突き押しは封印し、あえてまわしを取り、相手の圧力をもろに受けるように胸を合わせるなどした。結果にはこだわらないため、6勝9敗の「負け越し」だったが「順調に来てますよ。みんな(他の関取衆)も疲れている。(自分)1人だけ気合を入れてやっても相手にならないでしょう」と余裕で受け流した。

 稽古後はいつものように、訪れたファンの記念写真やサインの求めに、気さくに応じていた。今場所前は発熱で出遅れ、英国ウィリアム王子との面会で大阪-東京を日帰り往復するなど、決して体調は万全ではないが「不安? まだ明日もあるし、疲れも普通ですよ」と問題なしを口にした。