大相撲の西前頭5枚目の遠藤(24=追手風)が、大銀杏(おおいちょう)に失敗していた。春場所(8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)を控えた5日、大阪市内で個人後援会「藤の会」の激励会を開催。前日4日に初めて大銀杏に挑んだが「結えませんでした」と肩を落とした。

 13年春場所の初土俵から2年。昨年5月に初めてまげを結った。そこから10カ月。もともと「伸びるのが遅い」という髪の毛にやきもきしながらも「早く大銀杏を結いたい」と待ち望み「結えると思った」と挑戦した。だが、楽しみだったその姿には長さが足りずに失敗。「夏場所の5月になりますね」と残念がった。

 3年目の春には間に合わなかったが、この日で4日連続、出稽古し「仕上がり具合は順調」。着席形式で約400人が集まった会では「大阪はすごく思い入れがある特別な地。三役を決めて喜んでもらえるように頑張ります」と力強く宣言した。“最後”のちょんまげ姿で挑戦の春を迎える。