ダンディーになりたい! 大相撲の逸ノ城(22=湊)が24日、思わぬ悩みを打ち明けた。「ひげが生えないんです。男はひげがあった方が格好いい。特にあごひげが欲しいっす」。

 口ひげがうっすらと産毛のように出るものの、逸ノ城のほおは基本的にツルツル。それが実はコンプレックスだった。「お父さんも生えているし、モンゴル人の力士もみんな生えるのに、自分だけ…。ひげは男らしいじゃないですか」。

 角界では、ひげを伸ばすことを禁じる定めはない。ただ、かつては元小結黒海が、ひげがあまりに濃すぎて注意を受けたことがある。それでも、連勝すると験を担いでひげをそらない力士は多い。そんな験担ぎも、逸ノ城はできなかった。

 「(歌手の)鈴木雅之さんのひげが格好いい。青くなるのも、真っ黒もいい。口とあごがつながっているのも好きっすね」。無い物ねだりか、理想のひげにはこだわりが強い。三役復帰が確実な夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)。ならばせめて力強い相撲で、男らしさを示したい。