春巡業の最終日として開催され、最後に幕内力士トーナメントが行われた。

 決勝は横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)-前頭高安(25=田子ノ浦)の顔合わせとなり、高安が浴びせ倒しで勝利。優勝賞金100万円をゲットした。

 1回戦から旭天鵬(うっちゃり)佐田の富士(寄り切り)稀勢の里(寄り切り)と撃破し、準決勝では次期大関候補の照ノ富士を押し出しで下し、決勝に進んでいた。優勝は本場所、花相撲を通しても「幕下で優勝(10年秋場所=7戦全勝)して以来。相撲を取るからには勝ちたい気持ちがあるし、一生懸命やりました。トーナメントではあるけど、この優勝がプラスになって気持ち良く(夏場所を)迎えたい」と生真面目に話した。

 今年に入り初場所は6勝9敗、春場所は3勝12敗と大負け。夏場所(5月10日初日=東京・両国国技館)は幕内下位からの再出発となる。ケガに泣かされることも多く、優勝賞金も「体調管理につかいます。自分の体に投資してベストコンディションで(本場所を)迎えたい」と話した。