日本相撲協会は27日、夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。2場所連続で東関脇の照ノ富士(23=伊勢ケ浜)は、「平成生まれ初の大関誕生」を宣言。好成績を残せば一気に大関昇進の可能性もある大事な場所で、春場所の快進撃の勢いそのままに大関昇進へ突き進む。

 照ノ富士が狙いを定めた。「平成生まれの新大関はいないんで、そこを目指していきたい」。10年3月に来日して5年。13年秋場所で高安が平成生まれ初の三役昇進を果たしたのを、今でも覚えている。春場所は白鵬を破るなど13勝を挙げ準優勝。勝ち星を重ね、自信も得てきた。毎場所、狙いをつける相手には「勝ったことない人が1人、いるじゃないですか」と、横綱鶴竜を暗に示した。

 昇進のためには、直近3場所33勝が目安と言われる大関の壁に挑む。初場所は前頭2枚目で8勝。夏場所で優勝か14勝以上の成績を残せば一気に昇進の可能性がある。昇進直近3場所に平幕を含む大関は、15日制が定着した49年夏場所以降4人いる。照ノ富士は関脇昇進後「今年中に大関」と目標に掲げ、春巡業でも異例の2組連続で稽古するなど意欲は十分。「やることは変わらない。一番一番、集中して頑張ります」と力を込めた。