大相撲の大関豪栄道(29=境川)が4日、力強い相撲で不安を払拭(ふっしょく)した。4月中旬に右肩鎖(けんさ)関節を剥離骨折して以来、相撲を控えていたが、患部にテーピングを施し部屋の幕内力士らと23番。22勝1敗と圧勝し、稽古後はアイシングをしながら「一昨日から少しずつ(始めた)。場所には問題ない」と順調な回復ぶりをアピールした。

 前日はボクシングをテレビ観戦し「めっちゃ嫌われてるからビックリした。極めてるわ」と、地元でブーイングを浴びてなお観客をあおるメイウェザーのヒールっぷりに苦笑いした。自身も大関昇進後は最高8勝と苦戦続きで「考えすぎている部分もある。思い切ってやるだけ」。アウトボクシングで頂上決戦を制した王者とは対照的に、パッキャオばりの好戦的な姿勢で攻めの相撲を取り戻す。