大相撲の幕内遠藤(24=追手風)が6日、春場所5日目(3月12日)の松鳳山戦で左膝十字靱帯(じんたい)などを損傷して以来、初めて関取衆と相撲を取った。夏場所(10日初日、東京・両国国技館)に向け、埼玉・草加市内の部屋で15番を取り10勝5敗、新十両の大翔丸とは2勝3敗だった。粘りきれずあっけなく土俵を割る場面も見られるなど、まだ課題は多そうだ。

 夏場所も全休なら十両陥落が確実だが、前日に初めて幕下と相撲を12番取り「今、決めました」と出場する意向を示した。全治2カ月と診断された大阪の病院から帰京した翌日からほぼ毎日ジムに通い、自室で治療を受けてきた。手術を受ければ復帰まで半年はかかる重傷も、驚異的な回復力で先月9日には四股を再開。それでも、患部を気にするそぶりを見せるなど慎重な調整を続けている。

 稽古後は1人、ぶつかり稽古で感覚を確かめた。報道陣への対応はなかったが、師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「順調です。7~8割(の状態)で土俵に行くのが一番良い。出る(と言っている)から大丈夫でしょう」と笑顔も見せた。残り3日で、どこまで戦える体になれるか。【桑原亮】