横綱白鵬(30=宮城野)が、大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)を上手投げで下し、11勝目で優勝争いの単独トップに立った。

 立ち合いで右からかちあげて当たると、いなしながら左に動いたところで、相手が前のめりになって勝負あった。

 前日12日目の豪栄道戦では土俵際で首投げを喫して2敗目。際どい勝負だったが物言いはつかず、土俵を下りてから1分間も立ち尽くし、支度部屋でも背を向けて無言を貫いたが、この日も白星を挙げたにもかかわらず口を開くことはなかった。14日目の稀勢の里戦に勝ち、3敗の照ノ富士、魁聖、勢がそろって負ければ、その時点で7場所連続35度目の優勝が決まる。