北の湖理事長(元横綱)が照ノ富士の実成長を評価し、大関昇進を諮る理事会の招集を明言した。

 12勝で優勝を見届けると「理事会を招集します。先場所優勝に準じての優勝は大きい。まわしをとれば自信を持っている。若さの強さ。勢いと流れで勝った」と話した。

 当初は三役2場所目も13勝以上を条件としていた。最近の大関は目安の三役3場所33勝に届かず昇進後はパッとしない。

 「照ノ富士は年齢的に違う。大丈夫。自分から引っ張り込む雑さはなくさないと。横綱へは形を作り、もっと前に出ること」と期待した。

 白鵬のV7ならずには「後半の2敗が痛かった。前に出て落ちた。力が落ちているなら押されて負ける。勝負だからこういうこともある」と分析した。

 大関陣はまたもパッとせずに「稀勢の里はきのうたまたま勝った。11勝だからまずまず。あとの2人はだめ。日本人の優勝は遠い。10勝が関の山では」と嘆いた。