西前頭2枚目の安美錦(36=伊勢ケ浜)が史上5位タイ、現役では旭天鵬(40=友綱)に次ぐ2番目の幕内1283回出場を果たした。

 春場所で古傷の右膝を負傷し、出場も危ぶまれた中で果たした記録に「いいんじゃない」と笑った。

 この日は最初の相撲で佐田の海(28=境川)と同体取り直しとなり、2番も相撲を取った。「2番目は足が動かなかった。気持ちで行くしかないなと思ったけど…」と押し出され、自ら祝う白星とはならなかった。

 それでも結びの一番で、部屋の横綱日馬富士(31)の相撲に「出ろ!」「ヨシッ!」と声を張り上げ、弟弟子の照ノ富士(23)の初優勝が決まった瞬間は大喜び。「横綱がいい仕事をしてくれたよ。体調が悪いのを知っているからね。ガナ(照ノ富士)が一番頑張ったけど、部屋みんなで勝ち取ったかな。オレは何もしてないけどね」と、わが事のようにうれしがっていた。