大相撲夏場所で初優勝と大関昇進を決めた照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が25日、東京・江東区の部屋で一夜明け会見を行った。

 テレビカメラ7台、約80人の報道陣が詰め掛け、外には一目見ようとファンの姿も。会見に現れた照ノ富士は、フラッシュを浴びると「まぶしいっす」と言って笑わせた。前夜は部屋のパーティー、テレビ出演など多忙に動き回り「(今一番したいことは)ゆっくり休みたいですね」と本音も漏らした。

 普段は緊張とは無縁の強心臓。だがさすがに、千秋楽は体が硬くなったという。「いつも昼は寝てるんだけど、昼寝出来なかった。ずっと相撲のことしか考えられなかった」と明かした。それだけの快挙。一夜明けても「全然信じられない」。夢の世界は、まだ続いているようだ。

 27日の番付編成会議と臨時理事会を経て、正式に「大関照ノ富士」が誕生する。「上から2番目の番付になる。今まで以上に努力して、頑張らないといけないな」と、気持ちを新たにしていた。