大相撲の横綱審議委員会が25日、東京・両国国技館で開かれ、2度目の7連覇を逃した横綱白鵬(30=宮城野)の衰えを気にする声が上がった。守屋秀繁委員長は「以前のような強さが影を潜めた」と話し、岡本昭委員も「30歳になって、26歳のころと同じことをやっていたらアカン。年齢を自覚して慎重にやってほしい」と話した。

 白鵬は12日目の豪栄道戦で敗れた際、礼ができず、土俵下では1分間立ち尽くした。その態度については「審判に対して、私は横綱だという気持ちが強いのだろう」と批判的な委員もいたが、委員長は「ぼうぜんとしたので、おろそかになったと理解している。人間がやること。そういうこともあると思う」と不問に付した。

 また、2場所連続で休場した横綱鶴竜に関して、守屋委員長は「北の湖理事長(元横綱)は、万全な状態で出てほしいということなので、我々も了承しました」として、仮に3場所連続で名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)を全休しても「進退」を問う考えはないことを示した。