20日に急逝した元大関貴ノ浪の音羽山親方(享年43=本名・浪岡貞博)の葬儀・告別式が22日、名古屋市内の平安会館守山斎場で営まれ、約300人が最後の別れを惜しんだ。

 棺には、今まで持病の関係で食べられなかった大好物の納豆や、長女からの手紙が納められた。出棺の際には、貴乃花一門の親方衆と部屋の関取、幕内貴ノ岩らで棺をかついで合掌。沿道に詰めかけた約100人の一般人も見守り、「貴ノ浪~!」「大関、ごっちゃんでしたー!」などと声が飛び交う中で見送られた。

 師匠の貴乃花親方(42=元横綱)は「思いもよらぬ出来事でした。1つ違いで、15、16歳のときから一緒にやってきました。年の近い兄弟子と弟弟子としてやってきました。遺志を引き継いでいきます」と無念そうに話した。