横綱白鵬(30=宮城野)が、ダメ押し行為を反省し、心を改めていく姿勢を示した。

 9日目の逸ノ城戦で相手の顎をわしづかみにして振り払ったダメ押し行為について、同日夜のうちに審判部から師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)へ、注意を促す電話があった。

 この日、自主的に審判部を訪れた宮城野親方を口頭で注意した伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「相手を敬う気持ちを持って相撲をとらないとね」などと苦言。それを伝え聞いた白鵬は「まあ、抑えるところは抑えてね。勝負の世界ですから。意識してちゃんとやっていきたい」と、反省していく考えを口にした。

 栃煌山との取組では、はたき込みで敗れる不覚を喫し、今場所初黒星。1敗で4人が並ぶ混戦を演出してしまい「引き締めて、残りを頑張りたい」。11日目は大関照ノ富士との1敗対決。「今日は今日、明日は明日。切り替えていきたい」と淡々と答えた。

 宿舎近くの名古屋市緑区鳴海小学校の児童100人を観戦に招待していたが、勝利を届けられず「まあ、彼らも珍しいものを見たから。いかに(勝つのが)大変なことか分かってくれたら十分じゃないでしょうか」と話し、支度部屋を出た後は児童らと記念撮影に臨んだ。