横綱白鵬(30=宮城野)が、大関豪栄道(29=境川)を見事な速攻で寄り切り、ただ1人1敗を守った。

 右手で張って、もろ差しになり、休まず攻めた相撲に「多少立ち遅れた感じはありましたけどね」と、サラリと振り返った。先場所は逆転の首投げに屈した相手に、力の差を見せつけるように完勝。14日目の稀勢の里戦に勝って、2敗の鶴竜が豪栄道に敗れれば、35度目の優勝が決まる。