入門から3場所目の御嶽海が、新十両の場所で優勝した。3敗を守り、1差で追う朝赤龍が敗れて優勝が決まった。「ちょっとだけ力はついたかな。来場所につながる」。昨年夏場所の逸ノ城以来となる新十両優勝は、長野県出身では49年夏場所の大昇以来。場所前に化粧まわしを贈られた母校・東洋大で優勝宣言しており「有言実行できて良かった」と笑顔。

 課題もある。錦木戦は、勝ち越した8日目同様、変化して上手出し投げ。「頭で行こうと思ったけど、いいフェイントになったかなと思って」と、1度突っかけて方針転換。10日目の常幸龍戦で口から流血後は、得意の突き押しは影を潜め「自分の相撲が取れていないのは反省点」と振り返った。

 ◆御嶽海(みたけうみ)西12枚目 本名・大道久司。長野県上松町生まれ。15年春場所初土俵。179センチ、149キロ。得意は突き、押し。