殊勲賞を獲得した関脇栃煌山(28=春日野)は、平幕嘉風(33=尾車)との「三賞受賞力士対決」に押し出しで敗れ、10勝5敗で場所を終えた。

 殊勲賞は2度目で、三賞獲得は12年秋場所(この時も殊勲賞)以来。敢闘賞と技能賞も2度ずつ取っており、通算6度目の三賞となった。

 両横綱に連勝するなど、10日目を終え9勝1敗と初優勝も夢ではなかった。だが11日目から1勝4敗と失速したこともあり「後半はいい相撲がなく、もったいない相撲が多かった。しっかり出直したい」とNHKのインタビューでも、反省の弁が第一声だった。大関取りへ2桁勝利は、その足がかりになるが「最後にこんな相撲を取ってたら上がれない。1日1日、集中して取らないと」と、最後までトーンは上がらなかった。