大相撲の元関脇で西前頭11枚目の旭天鵬(40=友綱)が27日、名古屋市内で現役引退を表明した。名古屋場所で3勝12敗に終わり、十両陥落が確実になり決断した。
-幕内にこだわってきた理由は
旭天鵬 十両はスタートラインだと思っていた。モンゴルでは、相撲中継は幕内だけ。親兄弟も見ていたし、そういう意味を込めて「幕内、幕内」というのがあった。
-最初はモンゴルから6人で来た
旭 そのときは無我夢中というか、すべてのことに慣れるのに必死だったし。すごい毎日必死に、生活していた気がします。
-一番の思い出は
旭 やっぱりダントツで優勝(12年夏場所)ですよね。あれは自分で自分にすごいなと言っちゃうくらい、すごい出来事だった。してよかった、と思います。
-思い出の取組は
旭 やっぱり優勝決定戦。土俵上で泣いたのはあれが初めて。あれで、いろんな人に知ってもらったし。巡業先やどこにいっても「同じ年なんですよ」「関取を見て頑張れるようになりました」とか、そういう声をいっぱい聞いたので。優勝は、僕を成長させてくれた。
-一番うれしい記録は
旭 夏場所で幕内通算出場1位になったというのが、自分の中では目標だったし。幕内にこだわっていたので、それが一番ですね。