名古屋場所で10勝して大関昇進への足掛かりをつくった関脇栃煌山(28=春日野)が4日、岐阜巡業で平幕佐田の海らと計10番の稽古をこなした。

 「しっかり立ち合いで当たって、下から押していく相撲を取れるようにしたい」と、夏巡業での課題も明確だ。

 名古屋では白鵬、鶴竜と横綱を連破し殊勲賞を受賞も、終盤5日間は4敗と失速。「始めは迷いなくいけたけど、後半はなんか硬かった。集中しきれてなかった」と反省する。それでも、良化した立ち合いには手応えもある。秋場所でも2桁勝てば夢は広がるだけに、この夏巡業は大事になる。「大きい人から小さい人まで、いろんな力士と稽古したい」と抱負を話した。