耐震構造上の問題から移転を余儀なくされた宮城野部屋の新しい土俵が東京・墨田区八広に完成し、10日に部屋開きが行われた。

 所属する横綱白鵬(30)も友綱部屋での出稽古から駆けつけて、13日の秋場所(東京・両国国技館)初日から汗を流していく土俵で、無事を祈願した。

 横綱は「できたばっかりだから、いろんな意味でなじんでいない。まだちょっと(土俵が)やわらかいな」と、素足で降り立った土俵の感触を確かめた。

 この日で場所前の稽古を打ち上げたが、今までとは違う出稽古ざんまいの調整法だった。それでも「こんな状況は初めて。いい経験をさせてもらった。すべてプラスに考えてやるしかない」と前向きにとらえた。

 36度目の優勝が懸かる秋場所。「コンディション、モチベーションを合わせて、頑張って行ければなと思います」と抱負を語った。