横綱鶴竜(30=井筒)が優勝決定戦で、右膝を負傷している大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)を上手出し投げで下し2度目の優勝を飾った。横綱昇進後9場所目で初。

 本割では、照ノ富士が鶴竜を右四つから寄り切って12勝目を挙げ、鶴竜との優勝決定戦に持ち込んでいた。

 大関稀勢の里(29=田子ノ浦)は、大関豪栄道(29=境川)を寄り切って11勝目。豪栄道は8敗目で負け越し、来場所はかど番となる。

 大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)は、関脇栃煌山(28=春日野)を寄り切って11勝目、栃煌山は8勝7敗。

 今場所2横綱2大関2関脇1小結を撃破した前頭筆頭嘉風(33=尾車)は、同10枚目旭秀鵬(27=友綱)を寄り切って11勝目を挙げ、殊勲賞、技能賞のダブル受賞に花を添えた。

 小結栃ノ心(27=春日野)は、前頭8枚目豊ノ島(32=時津風)は、寄り切って2桁10勝目。

 14日目まで優勝争いを演じた前頭12枚目勢(28=伊勢ノ海)は、同7枚目阿夢露(32=阿武松)を寄り切って11勝目を挙げた。

 人気力士の前頭7枚目遠藤(24=追手風)は同15枚目朝赤龍(34=高砂)を寄り切って勝ち越した。前頭4枚目逸ノ城(22=湊)は、小結隠岐の海(30=八角)を寄り切って9勝目。

 三賞受賞は嘉風(33=尾車)が殊勲賞と技能賞を初めて獲得。勢は昨年夏場所以来3度目の敢闘賞、栃ノ心は昨年九州場所以来5度目の敢闘賞となった。

 十両優勝は松鳳山(31=二所ノ関)が14日目に優勝を決めている。幕下優勝は千代翔馬。