日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は、11月の九州場所は大関照ノ富士の「綱とり場所」には相当しないという見解を示した。

 照ノ富士は本割で横綱鶴竜を下し、12勝3敗で並んだ。優勝決定戦で敗れたものの、結果は準優勝。

 来場所の綱とりについて、北の湖理事長は「(今場所)優勝しなきゃダメ。(優勝に)準ずるといっても、12(勝)と13(勝)は違う。12は軽いね」と話した。伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は取組前、本割で勝てば優勝に準ずるとの見方を示していたが、理事長は異なる認識を示した。

 横綱審議委員会(横審)の内規では、横綱昇進の条件は「大関で2場所連続優勝もしくはこれに準ずる好成績」とある。