大相撲秋場所で右膝を負傷した大関照ノ富士の師匠、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は30日、秋巡業の出場について「難しいでしょうね。本人は出たがっているけど」と話し、全休の見込みであることを明らかにした。

 同日に「右膝の前十字靱帯(じんたい)損傷、外側半月板損傷などで1カ月の加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出した。秋巡業は10月8日に始まり、同25日が最終日。

 九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)に向けて同親方は「そこまでは考えられない。誰も休みたいとは思わない。どうなるかは分からない」と述べるにとどめた。照ノ富士は入院せず、当面は部屋で安静にするという。

 右肘の負傷で秋場所を休場した横綱日馬富士の秋巡業については「出る方向で調整している」と話した。10月5日の明治神宮参拝と土俵入りの参加は「難しい」とした。