日本最古の大相撲トーナメントである第74回全日本力士選士権が5日、東京・両国国技館で行われ、大関豪栄道(29=境川)が初優勝した。

 日本人力士としては03年の千代大海以来12年ぶり。「光栄です」と喜んだ。

 優勝戦(決勝)では逸ノ城(22=湊)をすくい投げで下した。「あそこまで行ったら優勝しかない」。数日前、部屋で流行した結膜炎にかかったが、それをおして初戦から計5番を勝ち抜いた。

 秋場所は千秋楽で負け越して、九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)を2度目のかど番で迎える。「情けない相撲ばかり取った。九州場所では体を鍛えて、いい相撲を取れるようにやりたい」と誓いを立てた。

 秋場所を優勝した横綱鶴竜(30=井筒)は1回戦で魁聖(28=友綱)に敗退した。

 また、十両は豊響(30=境川)が制した。