佐渡ケ嶽親方(47=元関脇琴ノ若)の長男で、埼玉栄高相撲部で主将を務めた鎌谷将且(17=3年)が6日、さいたま市内の同校で角界入りを表明し、入門する佐渡ケ嶽部屋の師匠と、同校相撲部の山田道紀監督らと記者会見した。

 今年8月の高校総体で主将として同校を団体優勝に導き、同下旬の世界選手権では重量級で優勝の逸材。母方の祖父に先代佐渡ケ嶽親方で53代横綱琴櫻(故鎌谷紀雄氏)を持つ、相撲一家の血筋を引く有望株は、28日に行われる大相撲九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)の新弟子検査を受検し、同場所での初土俵を目指す。

 当初は埼玉栄中を卒業し角界入りするプランだったが、力不足を認識する本人の希望もあり、さらに3年間、同校で鍛えた。ゆくゆくは琴ノ若、さらに大関以上で琴櫻のしこ名を付けることを夢にする佐渡ケ嶽親方は「他の弟子と一緒に厳しく指導します。まずは関取になってほしい」と話した。相撲一家の血筋をひくことに鎌谷は「自分は自分。(親子から師弟へは)切り替わってます。まずは関取を目指したい」と抱負を語った。