大相撲の秋巡業は8日、宇都宮市で始まり、右肘のケガで秋場所を全休していた横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)が、名古屋場所初日以来となる取組を行った。

 当初は、横綱土俵入りだけの予定で、割(取組)には組まれない予定だった。だが「ファンの皆さんが来てくださっている。(巡業に)出ている以上は、休んでいる場合じゃない」と自らの希望で、結びの一番で鶴竜と相撲を取った。

 朝の稽古では、大関稀勢の里(29=田子ノ浦)にぶつかる千代鳳(22=九重)にアドバイスを送り、同部屋の誉富士(30)に胸も出した。肘の状態は万全でなく、まだ稽古はできないが、精力的に動き「楽しかったですよ」と笑みをこぼしていた。