大相撲の十両大翔丸(24=追手風)が1日、九州場所(8日初日、福岡国際センター)を前に人気力士で兄弟子の幕内遠藤(25)を上回る“快進撃”を見せた。

 部屋宿舎の近所にある福岡・糸島市の東風小学校で、留学生や子どもたちとの交流イベントに出席。トークショーでは幕内大栄翔(21)と関取3人でステージに上がると「かわいい~」と、遠藤以上の黄色い声援を浴びた。

 質問コーナーでは「力士になっていなかったら何になっていたか」と聞かれ、遠藤が「プロゴルファー」大栄翔が「プロ野球選手」と答える中、「小学生のときにピアノを習っていたので、ピアニストになっていたと思います」と答えて会場を湧かせた。これで気を良くしたのか、福岡で必ず食べるものを「ラーメン。2日に1回は行ってます」と言い、自転車で行くのか問われると「すり足で行きます」と爆笑を誘うなど絶“口”調だった。

 春場所で新十両に昇進したが、負け越して幕下陥落も経験した。いつも全国的に人気の兄弟子の影に隠れてしまうが、この日ばかりは主役に躍り出て「場所で快進撃したいですね」と、1週間後に迫った本場所での活躍を誓った。